<陸上:日本学生陸上競技対抗選手権大会>◇最終日◇7日◇埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

 男子200メートル決勝は、アジア大会代表の桐生祥秀(18=東洋大1年)が20秒59(向かい風0・1メートル)で、日本インカレ初タイトルを手に入れた。

 今年の日本選手権覇者で桐生と同じ20秒41の自己ベストを持つ原翔太(上武大4年)を0秒12抑え、フィニッシュラインを越えた。ただ明らかに、手前で速度を抑え、ミックスゾーンでは左足太もも裏をアイシングするシーンがあった。桐生によれば「コーナーを過ぎて直線に入ったぐらいで(痛みが)きた。途中でやめるのは嫌だったけど、最後の5メートルは(脚が)動かなかった」と説明した。8日に都内で精密検査を受ける。

 午前の予選は20秒80(向かい風0・1メートル)の第1組1着で通過。この時点では何ら前兆はなかったが、200メートル特有のコーナーの走りで内傾の左脚に負担がかかったようだ。タイムには「(20秒29の日本ジュニア記録を)狙っていたけど届かない悔しさがある。でも4連覇への第1ステージを踏めた」と話した。