黒柳徹子

ユニセフ親善大使としてボスニア・ヘルツェゴビナを視察。スパイ容疑で身柄拘束された際の恐怖を語る黒柳徹子
ユニセフ親善大使としてボスニア・ヘルツェゴビナを視察。スパイ容疑で身柄拘束された際の恐怖を語る黒柳徹子

上記の言葉はジョークまじりではあるが、腹くくり自ら捨て石になることも考えていたという。「(捕まっていれば)注目が集まって、世界に現状を伝えることにもなった」。ユニセフ親善大使として、旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナを視察した黒柳徹子。「軍事基地を撮影した」として同行のテレビ局のクルーらが警察署に連行された。その間17時間、バスの中で拘束された。「もし、あのとき殺されたとしても、埋められてハイ終わり、ということも起こり得た。そういう恐ろしい国なんです。何か言えば、どうなるか分からなかった」ほどに緊迫した状況だった。それでも「来年からも続ける」と明言した。親善とはいえ命がけだ。(lll ̄□ ̄)

<社会・1996年6月3日掲載>