<全国高校ラグビー:石見智翠館26-26長崎南山>◇2回戦◇30日◇花園

 選抜準優勝でシード校の石見智翠館(島根)が、冷や汗発進した。

 5-7で前半を折り返すと、後半は長崎南山に3連続トライを決められ、後半18分で5-26。そこから6分で3トライを奪い返し、何とか追い付いた。

 抽選の末に2年連続の3回戦進出を決めた。長崎南山とは年に10度ほど試合をするなど、普段から切磋琢磨(せっさたくま)する相手。安藤哲治監督(39)は「お互いに隅から隅まで知っているので楽に勝たせてくれません。(抽選は)キャプテンがすごく持っている子なので、彼でダメならしょうがないと思っていた」と話した。

 抽選後は、長崎南山が控室を訪れて激励された。SO忽那健太主将(3年)はジャンケンで勝ち、残りくじを引くのを選択した。「(長崎南山主将の)南くんとは1年から友だちで、携帯で連絡を取り合っています。抽選前は『俺ららしいね』『仲がいいな』なんて言ってましたが、抽選後は目に涙を浮かべて『頑張れよ』と言われました」と、親友の気持ちを受け取っていた。