<高校総体:競泳>◇19日◇岩手・盛岡市立総合プール

 男子1500メートル自由形で市船橋(千葉)の平井彬嗣(3年)が涙の初優勝を果たした。豊川(愛知)佐藤祐斗(2年)との大接戦を制して15分15秒45の大会新をマーク。インタビューでは「うれ、し、い…」と涙で途切れがちに話した。4月に両肩を故障し、6月には左足首に炎症を起こして松葉づえに。「たくさんの人にお世話になった。これで少しは恩返しが」と言って言葉を詰まらせた。兄の康翔(明大)はオープンウオーター世界選手権代表で、13日には深センユニバの10キロで銅メダルも獲得。その兄から大会前に届いた「お前の優勝を、オレは疑っていない」という激励メールに、最高の形で応えた。