<全国高校総体:相撲>◇団体決勝トーナメント◇7日◇東京・両国国技館

 相撲ラガーマンの夏が終わった。

 尾道(広島)はメンバー全員がラグビー部所属ながら5年連続5度目の出場で、前日6日に初の決勝トーナメント進出を決めていた。1回戦では朝青龍や琴奨菊を輩出した強豪明徳義塾(高知)と対戦。先鋒(せんぽう)の山川遼人(3年)が押し出しで敗れると、大将の山本知宙(ちひろ=3年)主将まで5人が全敗し、0-5で敗退した。

 本職はプロップの山本主将は「初めて決勝トーナメントに残れていい経験。相手は強くて当たっても動かなかった。相撲は1対1なのでごまかしがきかない」。それでも予選3戦で個人としては1勝した。昨年の全国高校ラグビー1回戦朝明(三重)戦でトライを決めた経験を持つフッカー山川はチーム最多の2勝。「次の目標は花園での優勝。相撲の経験も生かす」と意気込んだ。