女子柔道界の「レジェンド」たちが開会式でズラリと並んだ。大会30回記念として、過去の優勝者全10人が集合。

 86年第1回を制した森山(旧姓八戸)かおりさん(51)や02年から9連覇した塚田真希さん(33)らが、スタンドの拍手に応えた。

 61キロ級世界選手権銅メダリストで初代女王に就いた森山さんは「当時は試合数も少なく、今とは比べものにならない環境だった。女子柔道の発展はうれしい」と話した。東海大4年の86年3月に優勝したこの大会を最後に引退。今は神奈川県立新羽高教諭として柔道部の指導をする。「生まれ変わっても柔道をしたいと思うし、五輪にも出たい」。

 女子柔道が五輪正式種目となったのは92年バルセロナ大会から。森山さんは、五輪がなかった当時を懐かしむように話していた。