隣国同士の対決となったW杯ワールドカップ決勝は、ニュージーランドが34-17でオーストラリアを下し、史上初の大会連覇を達成し3度目の優勝を飾った。

 試合開始からニュージーランドが押す展開となった。前半8分に左サイドからSOダニエル・カーターがペナルティゴールを決め3点先制。しかし、オーストラリアも同14分にSOバーナード・フォーリーがペナルティゴールを決め同点に追いつく。

 ともに一進一退の展開が続いた同27分、ニュージーランドがハイタックルの反則で得たペナルティゴールをSOダニエル・カーターが決め、さらに同36分にも3本目となるペナルティゴールも決め6点をリード。前半終了間際の39分にはニュージーランドが、右サイドで細かいパスをつなぎ、最後はWTBネヘ・ミルナースカッダーがこの試合最初のトライを決めた。コンバージョンキックも決まり13点差をつけて前半を折り返した。

 後半開始早々の2分にニュージーランドのCTBマア・ノヌーがセンター付近で抜け出しステップを刻みながら左サイドにトライを決めた。コンバージョンキックは失敗するも18点差をつける。しかし、オーストラリアは同14分にシンビンで1人欠いたニュージーランドに、モールで押し込みNO8デービッド・ポーコックがトライ、コンバージョンキックも成功し11点差に縮める。さらに右サイドでパスを受けたCTBテビタ・クリンドラニがトライ、コンバージョンキックも成功し4点差と迫る。

 点差を縮められたニュージーランドは同30分にSOダニエル・カーターがドロップゴールを決め7点差に広げ、同34分にはセンター付近から長いペナルティゴールを決め10点差とした。

 終了間際にニュージーランドはダメ押しとなるTBボーデン・バレットがトライ、コンバージョンキックも決めて34-17で勝利した。マン・オブ・ザ・マッチにはニュージーランドのSOダニエル・カーターが選ばれた。