延長、再延長で力尽きた。帝京長岡は新潟勢初の決勝進出を狙ったが、全国高校総体王者の福岡第一に逆転負けした。

 立ち上がりの第1クオーター(Q)は15-0で突っ走ったが、相手の分厚い圧力に屈した。第4QにPG祝(ほうり、2年)が、PG重冨周、重冨友(ともに3年)の双子にダブルチームで囲まれ、リズムを崩した。「押されて引いてしまい、引っ掛かけられてしまった」とボールを失い、反撃された。

 40得点で存在感をコートで放ったCタヒロウも延長3分20秒に5ファウル退場した。その瞬間、勝利の芽は摘まれた。再延長で突き放され、78-89と最後は11点差を背負った。ゲーム終了時のコートに立てなかったタヒロウは「もう1回、頑張りたい」と3位決定戦に気持ちを切り替えた。