女子48キロ級で、須崎優衣(17=東京・安部学院高)2連覇を飾り、初の世界選手権(8月、パリ)出場を決めた。決勝では、五十嵐未帆(至学館大)に第1ピリオドで3-0とリード。第2ピリオドでも低い姿勢で相手の攻撃を寄せ付けず、3点を守りきった。

 世界ジュニア選手権で14年から3連覇するなどジュニア時代から世界で活躍してきたが、初の世界選手権出場が決まると「絶対に行きたかったのでうれしい」と頬をゆるめた。この大会に合わせ、一カ月前から大好きなスナック菓子「柿の種」と「じゃがりこ」を封印。普段の体重53キロのからの減量を難なくこなし、キレのある動きにつなげた。

 各競技のエリートを集めた「JOCエリートアカデミー」の同門には、今月行われた卓球世界選手権男子シングルスで8強入りした張本智和、女子シングルスで銅メダルを獲得した平野美宇らがいる。決勝の前日17日には、偶然張本と遭遇。世界選手権でなぜ格上の水谷隼に勝てたのかを聞くと「相手より勝ちたいと強く思うこと、とアドバイスをもらった。私も、相手より強く勝ちたいと思って臨みました」。強気で、世界の切符を勝ち取った。

 8月の世界選手権に向け、「平野さん、張本くんも頑張っていたが、もっと頑張って金メダルを絶対に取りたい。最後まで攻めきれるように練習していきたい」と自信たっぷりに抱負を語った。