2月に78歳で亡くなった競泳の元五輪銀メダリスト山中毅さんをしのぶ会が25日、東京・新宿区の早大にある大隈ガーデンホールで開かれた。

 母校早大水泳部や日本水泳連盟の関係者ら約150人が出席。83年に国際水泳殿堂入りし、昨年は早大スポーツ功労者として表彰された同氏をしのんだ。

 石川・輪島市生まれの山中さんは輪島高3年の56年メルボルン五輪に出場して400メートル自由形と1500メートル自由形で銀メダルを獲得。早大4年の60年ローマ五輪でも400メートル自由形と800メートルリレーで銀メダルを手にした。金メダルが期待された64年東京五輪は400メートル自由形6位だったが、3大会に渡って日本の水泳界を引っ張った。

 早大の後輩でもある日本水連の青木剛会長は「20年の東京五輪で日本の選手たちの活躍を見ていただきたかった。山中さんの思いも背負って、自由形で金メダルが獲得できるように頑張っていきたい」と話していた。