B2リーグ(2部)パスラボ山形ワイヴァンズが2頭体制でB1昇格を目指す。4日、山形市内でジョセフ・クック・エグゼクティブコーチ(32)、小関ライアン雄大へッドコーチ(28)の就任を発表した。クック・コーチが全権指揮を執り、ライセンスを保持する小関コーチがベンチ入りし、選手との意思疎通を図り、指揮官をサポートする。

 クック・コーチは3年間、秋田でアシスタントコーチを務めている。就任会見に臨んだ同コーチは「まずはチーム作りにフォーカスを当てていく。攻守で組織的に戦えるチームを作りたい」と語った。外国人選手3人を獲得する予定で、リストアップなども同コーチに一任され「運動量が多く高さもあってリバウンドも取れる選手が理想。補強よりも日本人選手の成長が大切。5位以内に入りたい」と目標を立てた。吉村和文社長(57)は「地方のクラブがリーグのトップと戦うには6億円ぐらいの売り上げが必要だが、うちは1億5000万円程度。ダブルコーチとなるが、基盤をしっかり作ってもらいたい」と期待した。

 ◆ジョセフ・クック 1985年4月7日、米カリフォルニア州生まれ。10年にサクラメント州立大からNBAサクラメント・キングスへ。13年はNBLカナダでアシスタントコーチ、14年から3年間は秋田のアシスタントコーチ。

 ◆小関ライアン雄大(こせき・らいあん・ゆうた)1989年(平元)2月15日、鹿児島県生まれ。立命館アジア太平洋大から12年、BJリーグ大分のチームマネジャーに。15年にNBL熊本の育成コーチ、16年にB2鹿児島で通訳兼マネジャー。