体操の世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)に向けた男子代表らの合宿が26日、都内のナショナルトレーニングセンターで公開された。

 個人総合で7連覇のかかる内村航平(28=リンガーハット)は、得意の鉄棒を丁寧に確認。「(体の)痛いところもないし、うまく調整できている」と順調な仕上がりをうかがわせた。プロに転向した昨冬以来、普段は1人で練習しているだけに「年下の選手ばかりで刺激をもらえている。(他の選手を)見ていて、面白い」と合宿を楽しんでいる様子だった。

 また、初の個人総合代表となった白井健三(20=日体大)は、「自分が引っ張れていると感じている。(ナショナルチームでの)立ち位置が変化してきた」とエースの自覚を口にした。東京五輪に向けて、床、跳馬のスペシャリストからオールラウンダーへと変化を遂げている最中だが、水鳥寿思強化本部長(37)は「メダルはいけるんじゃないかと思います」と、白井の個人総合初メダルに期待十分だった。