レスリング女子の名門、至学館大が15日、重量級の選手の発掘を目的とした公募を行うと発表した。日本女子は重量級の人材が乏しく、20年東京五輪では、最重量級が現在の75キロから78キロに変更になる可能性がある。至学館大が研究プロジェクトの一環として、食生活、練習環境を含めて支援。16~25歳のスポーツ経験者などの応募条件はあるが、競技経験は問わない。

 合格した選手は同大レスリング部の練習に合流し、ノウハウを学ぶ。谷岡郁子学長は「本学の使命と考えている」とし、レスリング部の栄監督も「軽量級は子供のころからやらないとだめだが、重量級は3年あればできるんだ、不思議と…」と育成に自信を見せた。

 リオ五輪では本来63キロ級の渡利が増量して75キロ級で出場。セレクションでは五輪3大会連続金メダルの吉田沙保里副学長らが審査員を務める。応募の詳細は至学館大の公式サイトへ。