プロバスケットボールBリーグ1部の三遠ネオフェニックスは8月31日、愛知・豊橋市役所で新加入選手入団会見を開いた。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=31)とPG川嶋勇人(27)ら新加入の4選手が出席。NBAで243試合出場のSFカルティエ・マーティン(32)は来日の航空機着が遅れ、欠席した。

 三遠の昨季は中地区2位。旧bj勢で唯一リーグ戦勝率が5割を超えるも、チャンピオンシップ準々決勝敗退でBリーグ元年を終えた。そして、今月30日の今季開幕戦(対京都)まで1カ月を切り、藤田HCは「足りない部分を補強できた。覚悟をもって優勝を目指します」と言い切った。

 サイズ不足を補った。PGに186センチの川嶋を獲得。昨季は、169センチの鈴木達也(26)とB2熊本に移籍した170センチの並里祐(30)をPGに起用して「全員で走るバスケ」を展開したが、高さや力強さに苦しむ場面も少なくなかった。その状況を踏まえ、川嶋は「ダンク以外は何でもできる。内でも外からでも切り崩していきたい」と強くアピールした。

 さらにセンターに手を加え、スコット・モリソン(31)を獲得した。bj浜松時代の09年に所属した236センチの孫明明(34)以来の外国人センターだ。藤田HCは「このサイズでチームが求める速さも落ちない」と話し、リバウンド強化にも自信を見せた。【大野祥一】