体操世界選手権(10月2日開幕、カナダ・モントリオール)の男子種目別代表候補の試技会と選考会議が2日、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで行われ、日本体操協会は8人の候補からあん馬の亀山耕平(28=徳洲会)、床運動の谷川航(21=順大)跳馬の安里圭亮(24=相好ク)、鉄棒の宮地秀享(22=茗渓ク)の4人を決めたと発表した。

 既に内定している個人総合の内村航平(28=リンガーハット)、白井健三(21=日体大)と合わせ、男子代表6人が出そろった。日本協会は、この日の試技会の出来や、これまでの選考会での成績を考慮した上で選出。水鳥寿思監督は「それぞれの種目を平等にみて、より金メダルに近い4人を選んだ」と説明した。

 14年あん馬金メダリストの亀山は、試技会でほぼ完璧な演技を披露し、15・150点の高得点をマーク。3年ぶりの代表となり「リオ五輪を逃して1度は引退を考えたけれど、やめないで続けてきてよかった」と喜びをかみしめた。他の3人はいずれも初出場。谷川は「東京五輪を考え、今年はどうしても代表に入りたかった。ホッとしています」。宮地は「鉄棒に絞れば代表を狙えるかもとは思っていたけれど、本当に信じられない」。安里は「(技の難度を示す)Dスコアは世界で戦えると思うので、あとはどれだけ美しく着地をまとめられるか」とそれぞれ語った。