昨年の世界選手権銀メダルのLS北見が、初の五輪代表に王手をかけた。今年の日本選手権優勝の中部電力に第2戦は5-7で敗れたが、第3戦はサード吉田知那美(26)が好ショットを連発するなど、序盤から流れをつかみ、8-3で圧倒した。

 LS北見は、サード吉田知選手がとてもよかった。スーパーショットもあって、試合の展開が変わった。私もサードでしたが、その役割は橋渡しです。まず最低限、スキップに悪い形で渡さないこと。第2戦にスキップ藤沢選手が第1Eで投げる時にバランスを崩した。あれは力んだ時になるものでやはりプレッシャーはあったと思います。今日の吉田知選手はスキップを助ける仕事をしました。

 中部電力は接戦で勝った第2戦が理想に近い形。リード石郷岡選手、セカンド北沢選手が支えて、藤沢選手にプレッシャーをかける作戦を立てています。今日の試合を振り返って、また策を練ることでしょう。

 全体的にはLS北見に底力があります。スキップの決定力でも藤沢選手が有利です。中部電力は「千里の道も1歩から」という気持ちで食らいついてほしいです。(元日本代表サード)