フィギュアスケート女子の三原舞依(18=神戸ポートアイランドク)が28日、カナダから帰国し、伊丹空港に到着した。

 今季の国際大会初戦だったオータムクラシック(モントリオール)はフリーでミスが目立ち2位。大会後はトロントでフリーの「ガブリエルのオーボエ」の修正を行っていた。動画を見た振付師のデービッド・ウィルソン氏からは「全然ダメだね」と指摘されたといい、三原は「予想通りの反応でした」と苦笑いで振り返った。

 トロントでの2日間の練習では、フリーの演技最終盤にやってくるステップなどを見直した。オータムクラシックでのステップはレベル3(最高は4)。同氏には「手で(見ている人へ)お話しするぐらい表現しないと」と助言を受けた。三原がジャンプのノーミスを強く意識した分、おろそかになっていた点だった。1日3~4時間の指導を受け「ステップの途中から(観客が)スタンディングオベーションしたくなるようなものを見せなさい」という言葉が印象深かったという。

 18年平昌五輪の出場枠は2。他の有力選手も国際大会で順調な滑り出しを見せており、三原は「刺激になります。オータムの出来ではオリンピックに出る自分が想像しにくい」と冷静に分析する。フリーのみの大会となる次戦のジャパンオープン(10月7日、さいたまスーパーアリーナ)に照準を合わせ「ブラッシュアップ(振り付けの磨きなおし)したことを毎日やれば、結果はついてくると思います」と意気込んだ。