女子個人総合決勝が行われ、予選首位の村上茉愛(日体大)は合計54・699点で4位に終わり、同種目の日本勢で2009年ロンドン大会銅メダルの鶴見虹子以来の表彰台はならなかった。

 予選6位で通過した16歳のモーガン・ハード(米国)が55・232点で初優勝し、米国勢は5大会連続の金メダル。エルサベス・ブラック(カナダ)が0・100点差の銀メダル。杉原愛子(朝日生命)が53・965点で6位に入った。

 村上は跳馬で14・666点をマークして1種目目で2位発進したが、3種目目の平均台で落下して12・000点と失速した。最終種目の床運動で全体1位の14・233点をたたき出したが、3位のエレーナ・エレミナ(ロシア)に0・100点及ばなかった。予選2位のレーガン・スミス(米国)は本番直前の足首故障で棄権した。

 ◆村上茉愛の話 (予選1位で迎え)体操人生で一番緊張した。(平均台で)失敗しなければ1位を狙えた。まだまだ練習が足りないのかなと思った。種目別だけでも金メダルを取りたい。

 ◆塚原千恵子・日本体操協会女子強化本部長の話 日本選手2人が入賞できたのは、力がついてきているということ。(メダルのチャンスがあった)村上はもったいなかった。

 ◆モーガン・ハードの話 他の選手のことは考えず、自分に集中した。(米国)代表に入るだけでも光栄だったが、金メダルまで取れてうれしい。