ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)が8日、欧州合宿から帰国した。この日は21歳の誕生日。羽田空港では、スポンサー契約している全日空(ANA)から韓国・平昌(ピョンチャン)のジャンプ台をイメージしたケーキで祝福され「え~、すごい。こんな大きなケーキで祝ってもらえるなんて。すてきな21歳が始まるなという感じ」と疲れも忘れ大興奮。テレマーク姿勢で着地する自身を模した飾りには「テレマークは(満点の)20点だと思います」とご満悦だった。

 本番の冬へ着々と準備を進める。約2週間の合宿は、ジャンプ練習の他、スーツ、スキー板などの道具にも気を配りテストを繰り返した。「冬にスムーズに入っていけるようにやってきた。いろんなことを試せた合宿だったと思う」と納得している。

 14年ソチ五輪では4位に甘んじた。その悔しさを内に秘め、来年2月の平昌五輪に向けてトレーニングを重ねてきた。「この4年間は自分と向き合う時間を増やしてきた。ソチの悔しさをはね返したい」と力強い。今、欲しいものを聞かれると「ケガをしない体」と即答。輝くメダルへ、貪欲に攻め続ける。