ラグビートップリーグのヤマハ発動機は今日21日、大阪・万博記念競技場でクボタと対戦する。ウインドウマンス(代表のテストマッチ期間)前最後の試合にベストメンバーをそろえ、完勝を狙う。

 クボタは現在、3勝5敗で紅組6位。昨季リーグ戦では53-0で完封した相手だ。ヤマハ発動機は今季、積極的に若手を起用し、戦力の底上げを図りながら、6勝2敗で紅組2位をキープしている。クボタ戦は再び若手を試す好機にも見えるが、ベストメンバーをそろえてきた。堀川隆延ヘッドコーチ(44)は「若手にチャンスを与えることも考えましたが、良い形で12月の終盤を迎えるためにも、このメンバーにしました」と説明した。

 19日には、オーストラリア戦(11月4日、日産ス)など4試合に臨む日本代表メンバーが発表された。ヤマハ発動機からはプロップ山本幸輝(26)フッカー日野剛志(27)ロック・ヘルウヴェ(27)CTBマレ・サウ(30)が選出された。サウ以外の3選手は、15日から17日まで代表合宿にも参加していた。代表レギュラーを狙う山本は、クボタ戦を代表戦につなげる構えだ。「代表の背番号1をつかむためにも、まずチームで1番にならないといけない。クボタのスクラムを崩して、ペースをつかんでいきたいです」。

 勝つだけでなく、個々の内容が問われる試合になりそうだ。【大野祥一】