ラグビー日本代表(世界ランキング11位)が8日、フランス遠征のため羽田空港から出発した。

 搭乗前に取材に応じたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、47)は18日のトンガ戦(同13位)、25日のフランス戦(同8位)に向けて3つの課題を挙げた。(1)相手の勢いを止める防御(2)反則をしない(3)状況判断の見極め。4日のオーストラリア戦(同3位)では30-63で大敗したが、強豪国と対戦したことで課題も明確に見えたという。「チームは成長しているが、課題は山積み。強豪国と戦えることは(強化のために)大きく、まずは防御を最重要課題としている。(同遠征で)選手には賢く戦うよう自覚させる」と話した。

 今秋から相手をより前で止めるため、防御ラインを素早く前進させる新システムを導入した。オーストラリア戦の後半では機能した場面も多々あったが、前後の動きが激しく豊富な運動量が求められる。リーチ・マイケル主将(29=東芝)は「日本は成長段階で試合中の状況判断は難しいけど、(攻守の)切り替えの時に強みを出さないといけない。FWは特に体をつくる必要もあるし、全てを同時並行でやらないといけない」と指摘した。