ショートプログラム(SP)2位の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)がフリーでトップの179・40点をマークしたが、合計273・32点の2位となった。優勝はSP首位のフェルナンデス(スペイン)で合計283・71点。宇野は昨季から続けていた合計300点超えが5大会連続で途絶えたが、12月のGPファイナル(名古屋)出場を決めた。

 前日17日のSPに続き、この日も本来の姿には遠かった。それでも練習から苦戦していた冒頭の4回転ループに成功。序盤は快調に滑り出した。演技終盤に入り「(直前の)ステップからフリップは跳べないと思っていた」と4回転フリップが回転不足。続いて予定していた4回転-2回転の連続トーループは1本目で転倒して単発になり、最終盤の3連続ジャンプも転んでしまった。「練習がたくさん出来ていたのに出来なかったら悔しかったと思う。悔しい以上に、練習の大切さが分かった。やっぱり練習が足りていなかった」と調整不足を原因に挙げた。

 今大会前にはインフルエンザにかかり、SPまでの調整期間は10日間だった。それを「言い訳にするつもりはない」と言い切った上で「体調管理ができていない」と自分を責めた。それでも2年連続3位のGPファイナル進出は決定。地元名古屋での大舞台に向けて「地元開催ということで期待されると思うけれど、その期待に応えられるように、(日本に)帰ってから練習を積み重ねて、いい演技ができるようにしたい」と次戦を見据えた。