ボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(31=帝拳)が、20年東京五輪の金、銀、銅メダルに「シンプルさ」を求めた。

 12年ロンドン五輪同級金メダルの村田は18日、東京・虎ノ門の東京大会組織委員会を訪問。20日からエントリーの受付が始まる東京五輪・パラリンピックのメダルデザインコンペに向けて「ずっと持っているもの。飽きのこないシンプルなデザインがいい」と期待した。

 村田は金メダル獲得後に多くの過去のメダリストに会い「メダルを見せてもらった」という。「それぞれが、その大会に思い入れがある。ロンドンのメダルは大きかった」。長く持つものだからこそ「いつの時代でも通用する、かっこよさがあれば」と話した。

 「オリンピックが僕を作ってくれた」と話した村田は「どんな形でも関わりたい」と東京大会を楽しみにする。「メダルを狙う選手をサポートできれば、いいですね」とも話していた。

 この日、詳細が発表されたデザインコンペは、プロだけでなく立体造形物の制作・発表実績のある学生などにも門戸が開かれる。エントリー受付は20日から来年1月19日まで。資格要件チェックの後、平面デザインによる1次審査が同4月上旬まで、立体デザインによる2次審査が同8月下旬まで行われ、開幕1年前の19年7月にデザインが発表される。