B1新潟アルビレックスBBに新戦力が加わった。9日、元琉球ゴールデンキングスのPFラモント・ハミルトン(33)との契約締結を発表。ハミルトンはこの日、アオーレ長岡でチーム練習に初参加した。昨季琉球でリーグ戦全60試合出場の実績を持つ。第16節名古屋D戦(20、21日、愛知・パークアリーナ小牧)で新潟デビューをする予定だ。チームは現在、中地区5位。反転攻勢の火付け役と、ダバンテ・ガードナー(26)とともにリング下を中心にした攻守の要として期待がかかる。

 存在を示した。「まだコンディションは十分ではない」というハミルトンは、それでも違和感なく、新しいチームメートとともに汗を流した。試合形式では繰り返しリバウンドを獲得。「内も外もできる」と、3点シュートも2本続けて成功させる。

 7日夜に新潟入りし、8日は庄司和広監督(43)が見守る中で自主練習。チームのオフが明けた9日、全体練習に合流した。実戦は琉球に所属した昨年5月以来。「試合感覚はこれから磨くが、スタミナは問題ない」。米国で筋トレ、ランニングを日課にしていただけに208センチ、116キロの体は筋肉が締まっている。

 新潟は現在リーグ戦4連敗中で中地区5位。失点90点台、得点80点台前半の試合が続く。6日にPFジャレッド・バーグレン(27)の契約を解除し、リバウンドと得点力アップのあるセンターを探していた。

 ハミルトンは、昨季琉球で全60試合出場、そのうちスタメンが53試合。1試合平均11・7得点、同リバウンド6・8本をマーク。主力として成績を残した。庄司監督は「体調を徐々に上げて、次に使う」と名古屋D戦での起用を明言した。

 昨季は1月に琉球のホームで新潟と対戦し1勝1敗だった。1年後、その相手のもとに救世主的な期待を背負ってやってきた。「チームのために何でもする」。その言葉には熱気がこもっていた。【斎藤慎一郎】