平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)の聖火リレーは12日、韓国北西部の仁川で行われ、フィギュアスケートで2006年トリノ五輪女子金メダルの荒川静香さん、10年バンクーバー五輪男子銅メダルの高橋大輔さん、スポーツ庁の鈴木大地長官が走者を務めた。

 厳しい冷え込みの中、3人は白い息を弾ませながら聖火をつないだ。先頭を切った荒川さんは、笑顔で沿道に手を振り「初めての経験で平昌五輪がまた楽しみになった」と話した。

 荒川さんから聖火を引き継いだ高橋さんは一緒にフィギュアのポーズを取り「トーチが重かったけど楽しかった。光栄だった」と笑った。鈴木長官は「日本でのリレーはもっともっと盛り上げていきたい」と20年東京五輪の聖火リレーに思いをはせた。

 韓国国内での聖火リレーは昨年11月に仁川で開始。南部、中部を巡り、今月10日に再び仁川入りした。12日午後には元フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子さんも参加。13日からは首都ソウルでリレーされる。