世界44位の大坂なおみ(20=日清食品)がベスト8進出を決めた。同58位のサカリ(ギリシャ)に1時間50分、6-1、5-7、6-1のフルセットで勝ち、準々決勝では同5位のプリスコバ(チェコ)と対戦する。「とにかくいいプレーをしようと心がけた。その結果が勝ちにつながった」。

 今大会は、4大大会に次ぐクラスの大会で、年間4大会しかない。このクラスで、大坂が8強入りしたのは初めて。格付けの種類が変わっているので、一概に比較はできないが、日本女子が同等クラスの大会で8強入りしたのは、08年ロジャーズ杯で杉山愛が8強入りして以来10年ぶり。

 大坂は第1セットを1ゲームしか落とさずに圧倒して先取した。しかし、第2セットに入ると、相手が山なりの縦回転をかけたスピンボールで、スローペースに持ち込んだ。打ち急いだ大坂はミスを連発し第2セットを落とした。

 それでも「もう一度集中して、相手にポイントを与えないように心掛けた」と、最終セットは自分の好きな打ち合いに引き戻した。自ら攻めて、相手に攻めないと対抗できないと思わせることでミスを引き出した。1オールから5ゲームを連取して勝ち上がった。