16年リオデジャネイロ五輪競泳男子200メートルバタフライ銀メダルの坂井聖人(22)が26日、東京・新宿区の大隈講堂で行われた早大の卒業式に出席した。

 4月からセイコーホールディングスに入社し、所属選手になる。「水泳が完全に仕事になる。学生の時より気を引き締めて頑張りたい」と抱負を口にした。

 大学最終年の昨年は悔しさにまみれた。昨夏の世界選手権。得意の200メートルバタフライは世界ランク1位で臨みながら6位と惨敗。「去年失敗したので、今年は復活する姿を見せていきたい」と、新社会人としてリベンジする決意は強い。

 晴れの舞台はさっそくやってくる。来月3日開幕の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)。ここで<1>200メートルバタフライの日本記録(1分52秒97=松田丈志)更新<2>100メートルバタフライの日本代表入りを目指す。今月中旬には米フラグスタッフでの高地合宿を終え、好調を保つ。「タイムは出ると思う」。社会人としての責任感も記録を後押ししそうだ。