スピードスケートの男子短距離で活躍した長島圭一郎氏(36)が、ショートトラックのナショナルチーム(NT)のヘッドコーチ(HC)に就任することが26日、日本スケート連盟理事会で承認された。ロングトラックの元トップ選手がショートの日本代表を指揮する異例の起用となる。

 関係者によると、同連盟の橋本聖子会長の強い意向という。連盟幹部は「大胆な人事で刺激をもたらす狙いだ」と説明。ショートトラックは14年ソチ五輪後に有力選手を一体強化するNTをつくったものの軌道に乗らず、平昌五輪でメダルなしに終わるなど低迷が続いている。

 長島氏は10年バンクーバー五輪500メートルの銀メダリスト。14年ソチ大会まで3大会連続で五輪に出場し、一度引退した。16年に現役復帰したが平昌五輪は出られず、再び現役を退いた。

 ショートのNTでHCを務めたカナダ人のジョナサン・ギルメット氏は退任。川崎努ショート強化部長は成績不振の責任をとって辞任し、川上隆史スピード委員長が兼任する。