ラグビーの19年ワールドカップ(W杯)日本大会(9月20日開幕)の札幌会場となる札幌ドームで4月30日、関東大学春季大会A組の明大-帝京大戦が行われた。同ドームで初めてのラグビー開催で、天然芝「ホバリングステージ」を屋外から屋内に移動させるなど、本番の運営テストも兼ねた。1月の全国大学選手権決勝と同カードは、後半38分に明大が逆転トライを奪い17-14で勝利した。

 同ドームを本拠地にしている日本ハムの試合では人工芝、J1札幌は「ホバリングステージ」が使用される。屋内への移動には空気圧を利用しフィールド全体を浮上させる。コンクリートの床面のため、W杯仕様の高さ17メートルのゴールポスト設置には、基礎部分を40センチ埋め込むだけという、独自の技法を集約した。

 競技規則に合う施設を整備し、北海道ラグビー協会の担当者は「試合ができたことが一定の成果」と評価。明大の福田健太主将(4年)は「照明も気にならなかったし、風もない。言い訳の利かない環境で真っ向勝負ができた」と話した。