兄妹で世界の頂点を目指す。柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)代表が2日、都内で会見し、男子66キロ級で昨年の世界選手権覇者の阿部一二三(20=日体大)は、妹で女子52キロ級の阿部詩(17=夙川学院高)ともに世界選手権に挑む。「お互いに刺激しあって頂を目指せる。2人で頂点に立てればすごくうれしい」と一二三はさわやかな笑みを浮かべた。

 兄妹2人そろっての世界選手権の代表に選ばれるのは初めて。「こんなに早く一緒出られると思わなかった。楽しみ」を心躍らせた。昨年王者として迎える大会に「去年よりも成長したところを出して2連覇を狙っていく。去年と違って妹も一緒なので、2人で優勝をねらえたらいい」と頼もしく言った。

 初めて世界選手権に出場する詩は「お兄ちゃんといることで心強く挑める。(兄の)背中を追って頑張っていきたい。自分の柔道をしっかりやりたい」と意気込んだ。