世界27位の錦織圭(28=日清食品)が鬼門の大会で、まずは芝コートの初戦を無難に勝ち上がった。同159位で予選勝者のバヒンガー(ドイツ)に6-3、7-6のストレート勝ち。2回戦ではM・ズベレフ(ドイツ)-ハチャノフ(ロシア)の勝者と対戦する。

 錦織は芝シーズンの自身の幕開けとなるこの大会中に、3年連続で体を痛め、途中棄権した。芝だとバウンドが滑るため、体勢を低くすることで体に負荷がかかるという。その故障を抱えたまま毎年ウィンブルドンに挑み、結局、15、16年は途中棄権。今大会との相性は最悪だ。

 しかし、この日は第2セットこそてこずったが、ストレート勝ち。体に大きな故障もなく、まずは鬼門の初戦を突破した。今大会のテーマは上位進出ももちろんだが、けがなくウィンブルドンに挑むことだ。