日本バスケットボール協会は29日、都内で臨時理事会を開き、ジャカルタ・アジア大会中に現地で買春行為をした4選手に1年間公式試合への出場権を剥奪する処分を科すことを決めた。弁護士で構成された裁定委員会の答申を受け、臨時理事会で承認した。

ジャカルタ市内で買春を行ったのは、永吉佑也(27=京都ハンナリーズ)橋本拓哉(23=大阪エヴェッサ)佐藤卓磨(23=滋賀レイクスターズ)今村佳太(22=新潟アルビレックスBB)の4人。経緯は以下の通り。

<16日>

午後6時半 カタール戦。

午後9時 選手村でチームディナー。

午後10時~深夜0時ごろ 4選手が選手村から外出し、服装義務にのっとり公式ウエアを着用して選手村からタクシーで30分ほど離れた繁華街の日本食レストランで食事と飲酒。

<17日>

0時ごろ 食事後、店を出て歩いていたら、女性に現地の言葉で声をかけられていたところ、日系企業の方2名に遭遇。日系企業の方が通訳をし、現地の女性が話を持ち掛けていることが分かり、合流した3名の女性と徒歩で5、6分離れたホテルへ同行、1名は後に合流。

1時半~2時半頃 4選手はホテルを出て集合し、タクシーで選手村に帰村。

<19日>

午後2時40分ごろ 練習から帰村、昼食終了後に日本オリンピック委員会(JOC)より現地チームスタッフに、選手がカラオケ店に出入りしていた写真を撮られたとの報道問い合わせがあり、事実確認の依頼を受ける。

午後3時半頃 橋本、佐藤、今村に現地チームスタッフがヒアリング。行為をしたことは認めるが、カラオケ店には入っていないことを報告。

午後4時40分ごろ JOCへ途中経過として、カラオケ店の周りに行ったが店には入っていないと報告。その後、事実関係など分かっていないので、もう1度、選手に事情を聴き、再報告と連絡。

午後5~6時ごろ 永吉がトレーニングから戻り、全員全て事情を現地チームスタッフに報告。

<1>カタール戦後、4選手全員で日本食料理店へ向かう(上下公式ウエア+ADを着用していたもよう)

<2>食事後、食事会場付近付近を散策、帰り際に日系企業の方に出会い、立ち話を行う。

<3>その日系企業の方に仲介(通訳)をしてもらい、その店の付近にいた女性に声をかける。

<4>その後、女性4人(1人は後から合流)と選手4名+日系企業の方とホテルへ行き、チェックインし、行為をする。

<5>ホテルを全員でそろった時にタクシーで帰る。タイムラグがあり、女性とたむろをホテルの外でしていたもよう。

<6>後日、写真を撮った記者がその女性のお店へ行ったらしく、女性は選手とご飯に行っただけと回答。(永吉がLINEを交換したので、その情報を得る)

午後6時40分ごろ 現地チームスタッフから全容をJOCへ報告。

午後7時半頃 JOCから連絡があり、4選手の除名処分が緊急会議で伝えられたと連絡。

午後8時ごろ 4名の選手とミーティングを行い、自体の内容と8名で大会を続行することを伝える。

午後8時40分ごろ チーム(男子)スタッフと山下泰裕団長、JOC担当者と面談。

午後10時ごろ 4選手と山下団長、JOC担当者と面談。

<20日>

午前6時15分ごろ 飛行機でジャカルタを出発

(以下日本時間)

午後4時ごろ 成田空港に到着、Tシャツ姿で登場し、無言で頭を下げる。

午後8時 4人はスーツに着替え、三屋会長、東野技術委員長とともに、都内で謝罪会見。

<21日~27日>

裁定委員会による、4選手への電話での聞き取り。同委員会で処分に関する審議が行われる。