B1新潟アルビレックスBBは30日、今季の主将にパワーフォワード(PF)鵜沢潤(36)が就任したことを発表した。新潟2シーズン目。鵜沢は昨季名古屋ダイヤモンドドルフィンズから移籍し、副主将を務めていた。チームでただ1人の日本人ビッグマンが中心になり、チャンピオンシップ(CS)進出に向けた戦いを支える。副主将には昨季途中に入団したPG森井健太(22)が就き、新主将をサポートする。

頼れるベテランがチームをまとめる。「苦しいときに地に足を着け、みんなが同じ方を向けるチームにしたい」。新主将の鵜沢は、結束力を武器にするチームを目指す。

7月下旬、小菅学社長(44)庄司和広監督(44)に主将就任の打診を受けた。昨季名古屋Dから移籍すると、副主将に指名された。13季在籍した名古屋D時代には合計6季で主将を務めた。経験は抱負だ。「責任を感じる。同時に新鮮でもある」。大役を真摯(しんし)に、そして自然体で受け止める。

新潟のチーム編成は特徴がある。鵜沢を含め、30歳代が7人で、20歳代前半が3人。中堅の20歳代半ばはセンター(C)ダバンテ・ガードナー(26)だけ。「(年齢の)上と下が極端。お互いが気を使いすぎないように、声をかけていく」。ポイントガード(PG)五十嵐圭(38)に次ぐ年長者だが、若手の目線を忘れずにパイプ役にもなるつもりだ。

今季はルール変更で全クオーターで外国籍選手が2人まで出場できる。新潟の外国籍選手はガードナーとPFラモント・ハミルトン(34)の2人。196センチと新潟の日本人選手最長身の鵜沢のプレーは重要だ。「2人をうまく休ませてつなげるように。相手の外国籍選手とマッチアップも多くなる」とプレー面での貢献も誓う。

9月7日からは今季初の公式戦、アーリーカップが始まる。「勝ちに行く。優勝という実績を残せばシーズンの励みになる」。主将としてのデビュー戦に意欲をみせた。【斎藤慎一郎】

◆鵜沢潤(うざわ・じゅん)1981年(昭56)10月28日生まれ、千葉県出身。市船橋高から日体大に進み、04年に旧JBLメルコ(現B1名古屋D)に入団。03年にユニバーシアード日本代表。17年に名古屋Dから新潟に移籍し、副主将を務めた。ポジションはパワーフォワード。196センチ、103キロ。背番号11。