チーム最年少の川合美乃里(17)が、一発のライディングでトップ通過を決めた。20分間で記録したベスト2本の合計得点で争う今大会、川合は「最初の5分で1本乗って、確実にスコアする」作戦だったが、速い流れになかなかタイミングがつかめず、10分を過ぎても得点は0のまま。

「どうしようと思ったけれど、残り5分で1本乗ろうと切り替えた」。ベストの波に乗って5・83。たった1本で他の選手の2本合計得点を追い抜き、1位突破。「いい波が来てよかった」と笑顔で振り返った。

ジュニアの世界選手権は経験豊富だが、シニアの世界選手権(ワールドゲームス)は初めて。「年齢も関係なくて、すごい先取もたくさんいる」と大会を楽しんでいる。五十嵐、大原らを擁して史上最強と言われる日本代表の一員に選ばれ「最初は優勝できる強いチームだと思った」。

大会前に集合してからは「すっごく、楽しい。特に(大原)洋人クンとカノアの会話がおもしろい」。2人の何げないやりとりが、チームのムードを盛り上げていることを明かした。最終目標は世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)で活躍することだが、2年後には東京五輪も控える。「今回も東京五輪につながる大会。個人もチームも優勝したい」と話していた。