新潟アルビレックスBBが白星で18-19年シーズンのスタートを切った。滋賀レイクスターズに78-73。昨季のリーグ得点王、Cダバンテ・ガードナー(27)が30得点と爆発。第3クオーター(Q)に12得点で流れを引き寄せるなど要所でスコアメークした。PG五十嵐圭(38)は3点シュート4本を含む14得点。両輪が開幕戦からチームをけん引した。

リングを捉えるたびにガードナーが雄たけびを上げた。第3Q残り8分37秒、五十嵐のパスをリング下で受け、決めたところで火がついた。残り2分27秒までに12得点。このQ終了時で64-46とチームが逃げ切るための貯金作りに貢献した。

終わってみれば34分6秒間の出場で30得点。両チーム合わせて最長時間で、最多得点だ。13リバウンドもチーム最多。「前半は緊張していた」と言う。第1、2Qを合わせ14得点。打ち急ぎタフショットを連発した。じっくり圧力をかけながらリングに迫り、相手守備を砕く、いつものリズムではなかった。

ハーフタイムで庄司和広監督(44)に指摘された。「ファウルをもらいに行っている。もっと丁寧に」。ガードナーも気付いた。「自分のペースでプレーする」。第3Qからは落ち着いてボールを処理。そして大量得点につなげ、チームに主導権をもたらした。

新潟は3点シュートを12本成功させた。その起点になったのもガードナーだった。5アシストはチームトップ。コートに立つと常に2、3人の相手が立ちふさがる。ただ、いら立ちはしない。自分にボールを収めてから外角のシュートを待つチームメートにパス。1人の勝負に走らず、状況を的確に判断した。

「外からのシュートが良かった。シューターが決めてくれた」。得点よりも手応えを感じたのは周囲を使ったプレー。「みんながハードワークしていた。うれしい」。全員でつかんだ勝利を強調する大黒柱は開幕戦の白星を素直に喜んだ。【斎藤慎一郎】