ショートプログラム(SP)5位で女優業と競技を両立する本田望結(14=大阪・関大中)が、フリー3位の104・90点で合計157・11点とし、4位で西日本選手権(11月、名古屋)進出を決めた。

冒頭からエンジン全開で、次々とジャンプを着氷。スピン3つは全て最高のレベル4で、大きな拍手を受け取った。演技後はガッツポーズで、取材エリアでも大喜び。SP55点、フリー100点を目指しており、理想の合計155点を上回る演技に「うれしいです。ちょっと泣きそうでした。(フリー)100点が出てうれしいけれど、それでもまだ改善点がある。まだまだできる」と、これ以上ない笑顔を見せた。

女優業にも通じる「表現力」を周囲に評価される一方、1つの悩みがあった。

「ジャンプがすごく苦手で『ジャンプ以外でアピールしよう』と思っている自分が悔しかった」

自ら「そんなに難しいものではないんですが…」と前置きした上で、中盤のダブルアクセル(2回転半)-2回転ループ-2回転ループの3連続ジャンプでもらった歓声がうれしかった。最後の2回転ループは回転不足となったものの、自信になったことは確か。8日にはノービスA女子に妹の紗来(さら、11=京都醍醐ク)、男子フリーに兄太一(20=関大)が登場する。

「これでちゃんと落ち着いて、明日、妹とお兄ちゃんの応援ができます!」

今度はきょうだいからパワーを受け取る立場。西日本選手権で上位に食い込み、目標の全日本ジュニア選手権(11月23~25日、福岡)を目指す。