世界ランキング11位の錦織圭(28=日清食品)が、17年9月4日の週以来、約1年2カ月ぶりにトップ10に復帰することが確定した。

先週のエルステバンク・オープン(ウィーン)決勝で敗れた同6位のケビン・アンダーソン(32=南アフリカ)に6-4、6-4のストレート勝ちで雪辱。「終始、いいテニスができた。安定したプレーができた」と準々決勝に進出し、世界ランキングの得点を3390点に伸ばし暫定9位にまで上昇した。準々決勝では同3位のフェデラー(スイス)と対戦する。

この日、3回戦で暫定10位のイスナー(米国)、暫定11位のチョリッチ(クロアチア)が敗れ、それ以外で錦織を上回れる選手がいないため、5日発表予定の最新世界ランキングで、錦織の9位以上が確定した。

また、年末上位8人で戦うツアー最終戦ATPツアー・ファイナル(11月11日から・ロンドン)出場に向けても大きく前進した。すでに6人まで出場が確定。残り2枠を、今大会で争っているが、現在、9位につける錦織は、優勝しか自力で8位になる道はない。

しかし、現在4位のデルポトロ(アルゼンチン)が右の膝蓋(しつがい)骨を骨折。今大会も欠場しており、今季絶望が濃厚だ。最終戦に対して正式な欠場表明はしていないが、もしデルポトロが欠場となると、9位が繰り上がり出場となる。イスナー、チョリッチが脱落し、9位以上が確定している錦織の出場が見えてきた。