16年全日本選手権7位の島田高志郎(17=木下グループ)が73・97点で4位発進となった。トップには80・31点でプルキネン(米国)が立った。

島田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で着氷時にバランスを崩し、2・74点の減点。それでも3回転フリップ、ルッツ-トーループの連続3回転を成功させた。演技後は少し目を閉じてほほえみ「とても楽しむことができた。トリプルアクセルは自信を持っていたけれど、少し跳び急いだ」と冷静に振り返った。

17年夏にスイスへ拠点を移し、06年トリノ・オリンピック(五輪)男子銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(33)に師事。この日は同コーチがリンクサイドで見守っており「いつも一緒の時間を過ごしているので、これといって変わりなく、リンクへ向かうときに力強く声をかけてくれた」と笑みを浮かべた。

今大会の目標は自分を世界にアピールすることだ。ジュニアでは日本勢唯一の出場だが、シニアには男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)、女子の宮原知子(関大)、坂本花織(シスメックス)、紀平梨花(関大KFSC)が名を連ねている。大会前にはバンクーバー郊外で練習を共にし「サメの群れの中に、自分がいる感じだった。僕は子ども。目が回っていた」。7日(日本時間8日)のフリーへ「何を見せたいかというと自分。自分の全てを届け、上達していく様子を見てほしい」とアピールを誓った。