浜松開誠館(静岡)が、開志国際(新潟)を78-71で破った。チーム最長身タイ170センチのC山本涼菜(すずな=1年)が、守備で180センチのセネガル人留学生、Cサンブ・アストゥ(3年)を抑える活躍。攻撃では、公式戦自己最多の23得点を稼いだ。今日25日の3回戦で、全国総体女王の桜花学園(愛知)に挑戦する。強豪の高い壁を乗り越え、8強進出を狙う。

全国の舞台で1年生が躍動した。山本が前半から粘り強く、自分より10センチも身長が高いサンブの守備対応に走り回った。「(サンブに)ボールを持たれたらやられるので、持たせないようにしました」と周囲と連係しながらマークし、ゴール下で自由にプレーさせなかった。「先輩が声をかけてくれたので、全国の舞台でも慣れてきました」。SF石牧葵(3年)に「今日は後輩が頑張ってくれました」とほめられた。

この日は攻撃でも3点シュートを3本決めるなど、チーム最多タイの23得点を挙げる活躍だった。得点パターンを増やそうと、練習時には毎回、3点シュートを100本以上放ってきた。「1本目が決まって気持ちが上がったので、次も打とうと思いました。こんなに決まりびっくりしました」と成果が大舞台で表れ、笑顔を見せた。しかし、後半は疲れからゴール下での得点を許す場面も。「終盤にディフェンスリバウンドを取られたのは課題です」と反省した。

今日25日には、今大会で22回目の優勝を狙う強豪・桜花学園(愛知)と対戦する。今年2月の東海新人では勝利しているが、その時点で入学前だった山本にとっては初対決となる。相手の185センチで同学年のナイジェリア人留学生とのマッチアップが予想されている。「今回で留学生との対戦を経験したので、同じようにボールを入れさせないように、自分の守備で貢献したいです」と、2日連続の留学生封じに向けて意気込んだ。【和田憲明】