帝京長岡(新潟)は第2Qに1度、19-21と相手に逆転を許しながら、再びリードを奪った。同Qの4分過ぎ、20-21からミドルシュートを決めた。再逆転に成功すると、2度と追いかけるシーンは訪れなかった。50-43で迎えた第4QにはSG品川廉椎(れつ=3年)が3本の3点シュートを連続で決めるなど、一気に突き放した。

昨年のスタメンは1人もいない。それでも、チームのお家芸を、現メンバーは引き継いでいた。ハードな守備から素早い攻撃を仕掛ける「伝統」だ。「私が要求するクオリティーを、昨年の子どもたちは超えようとしてきた。現チームには最初、それがなかった」と柴田勲監督(49)は物足りなさを感じていたが、コートをひたむきに走るメンバーに甘さはなかった。PG神田龍一(3年)は話している。「昨年は3位、一昨年は4位。今年は、それを超える」。全国NO・1へ、メンバーはスピーディーに駆け上がる。