女子の決勝は大阪薫英女学院-岐阜女の初対決に決まった。昭和学院(千葉)に64-61で競り勝った大阪薫英は、18年ぶり3度目の進出で悲願の初優勝を、津幡(石川)を86-70で退けた岐阜女は、2年ぶり5度目の進出で3年ぶり2度目の栄冠を目指す。

大阪薫英は第1クオーター(Q)に4点先行も、昭和学院に連続17点を奪われ、逆転を許した。苦しい展開となったが、第2Qを17-14として反撃のスイッチを入れると、25-35で迎えた第3Q、一気に逆転した。

立役者はチーム最多22得点をマークした主将のPG北川聖(あきら、3年)。27点目を皮切りに40-40とした同点シュートや、6点差をつけるゴールでチームに勢いを与えた。「ゲーム前に、あと2試合(力を)出し切ろうとみんなで話した」と北川。「昭和学院のリバウンドを警戒したが、前半はやられた」。しかし「初戦より今の方が盛り上がっているので、勢いでいくしかない」と奮闘した。

安藤香織コーチ(41)は「能力も身長もないが、最後まで守りきった。小さいので持ち味はドライブ。試合を追うごとにどんどん強くなってきた」と教え子たちの成長を喜んだ。

42-40とした逆転シュート、勝利を決める64点目の3点シュートを決めたSF清水咲来(さくら、3年)は「自分は得点を取るのが役割。明日は何も考えず勝つだけ。自分たちのプレーを出し切ってコートで全員で暴れたい」と、悲願の初優勝に向けて気合を入れた。