世界9位の錦織圭(29=日清食品)が、16年2月のメンフィスオープン以来、約3年ぶりのツアー優勝に王手をかけた。

同40位のジェレミー・シャルディー(フランス)に6-2、6-2で勝ち、「これ以上のプレーはできないぐらい。めちゃくちゃ速く動けた」と胸を張った。18年10月のエルステバンクオープン以来、ツアー通算26度目の決勝に進出した。

シャルディーとは、ジュニア時代から旧知の仲。ジュニア時代は、3歳先輩の相手に、錦織は3戦全敗と1度も勝てなかった。しかし、プロ転向後は、今対戦まで6勝2敗。5連勝中と圧倒しており、この日も、自分のサービスゲームは1度も落とさず。錦織がシャルディーにプレーをさせなかった。

現在、ツアー決勝で9連敗中だ。最後に優勝してから3年弱が経過。錦織自身は「気にしていない。いつか勝てる」と、タイトルよりも、自身のプレー内容に重きを置いてきた。しかし、この日は、勝利後のインタビューで「明日(決勝)はトロフィーを掲げるのが目標。17年(決勝で敗れた)のリベンジをしたい」と、優勝に意欲を見せた。

6日の決勝では、同16位のメドベージェフ(ロシア)-同239位のツォンガ(フランス)の勝者と対戦する。

◆WOWOW放送 12月31日~1月6日。男子は連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信中。女子は大坂なおみの試合をハイライトで放送。