体重を増やすか、減らすか-。重量挙げ女子でリオデジャネイロオリンピック(五輪)代表の八木かなえ(26=ALSOK)が悩み続けている。

21日、中国で開催の国際大会に出発する成田空港で「未知な部分が多いので悩ましい部分がある」を打ち明けた。3度目の五輪となる東京大会出場へ、選考対象大会の初戦を迎えるが、エントリーしたのは49キロ級。これまで主戦は53キロ級で、40キロ台は高2以来となる。東京五輪の階級区分では53キロ級がなく、49キロ級か55キロ級を選ばなくてはならない。「今回はチャレンジです。やってみてどうするか決めたい」と、まだ階級を決めかねていた。

特に女子選手には体重1キロの違いが如実に挙げる重量に影響してくる。6位入賞したリオ五輪は53キロ級。55キロ級だった昨年11月の世界選手権では腰痛を抱えてはいたが、27位に終わっている。五輪が新階級で行われることが決まった昨夏からどちらを選ぶか思案を重ねたが、まずは「チャレンジ」として49キロ級に参戦することになった。五輪に出られるのは1カ国1階級1人。49キロ級には五輪2大会で表彰台に上がった三宅宏実(いちご)がおり、争うことが五輪を近づけるのかどうかも判断材料になっている。

出場のためには来年までの国際大会6試合に出場する必要がある。狙う階級より下の階級での順位による獲得ポイントが有効となるため、ひとまず今回は49キロを選んだ。4月のアジア選手権は55キロ級で出場が決まっており、「そこが終わってから決めます」と見据えた。