女子テニスで、世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が新コーチを公表した。28日に、自身の写真投稿サイトのインスタグラムで「新しくチームに加わった」と紹介されたのが、ジャーメーン・ジェンキンス氏(34)だ。

ジェンキンス氏は、15年7月から4大大会7度の優勝を誇るビーナス・ウィリアムズ(米国)の専属練習相手を務め、今年からは、米国テニス協会の強化部女子テニス担当のナショナルコーチを務めていた。しかし、関係者によると、同協会の職を辞して、大坂の専属コーチになる道を選んだという。

大坂は、インスタグラムの中で「チームになってくれてありがとう」と感謝を述べている。

ジェンキンス氏は、米国ジョージア州生まれの34歳。サウスカロライナ州のクレムゾン大で選手として活躍し、04年にはダブルスで、オールアメリカンに選ばれた。しかし、ツアーでは芽が出ず、世界ランキングは08年9月に記録した1386位が最高だった。弟ジャーマー・ジェンキンス氏は、現在、セリーナ・ウィリアムズ(米国)の専属練習相手を務める。

大坂は12日、短文投稿サイト、ツイッターで、18年全米、19年全豪の優勝を後押ししたサーシャ・バイン氏と、コーチ契約を解消したことを明らかにした。

全豪以来の大会で、専属コーチなしで挑んだ先週のドバイ選手権では、初戦で同67位のムラデノビッチ(フランス)にストレート負けしていた。大会前の会見では、「成功より、自分が幸せでいることが大事だった」とコーチ解消の理由を説明。「金銭が原因といううわさには一番、傷ついた」ときっぱりと否定していた。

バイン氏は、V・ウィリアムズの妹で、4大大会23勝のセリーナ・ウィリアムズ(米国)の専属練習相手だった。これで、大坂は、ウィリアムズ姉妹の専属練習相手からコーチを授かったことになる。