2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックのマスコットが、意外な「弱点?」を露呈した。

小学生投票により大会マスコットが決定してからちょうど1年の28日、発表式の舞台となった東京・品川区立豊葉の杜学園にミライトワとソメイティが登場。12年ロンドン五輪バドミントン銀メダルの藤井瑞希(30)とともに子どもたちとバドミントンを楽しんだが、空振りを連発するなど苦しんだ。

連日のイベントが疲れがたまっているのか、大きな目のわりに視野が狭いのか…。「運動神経抜群」のはずのミライトワは、なかなかラケットがシャトルに当たらず、「超能力を持つ」ソメイティもうまくヒットしなかった。藤井や子どもたちの声援を受けたソメイティが見事に打ち返すと、歓声があがる始末だった。

もっとも、そのコミカルな動きが子どもたちには大受け。6年生の安田妃奈花さんは「バドミントンをするしぐさがかわいかった」。藤井も「親しみやすいキャラクターでよかった」と絶賛した。1年前、小学生投票によるマスコット決定発表会をしたのが同学園。この日はサプライズでの登場だったが、初めて見る「動く」マスコットに子どもたちも大喜びだった。

昨年7月22日に名前が決まって正式デビューしたミライトワとソメイティ。全国の小学校を訪れて交流したり、大会関連イベントに参加したりと大忙しの毎日を送っている。1月末時点でマスコット商品は392点。ぬいぐるみや文房具、タオルが人気だという。

来年に迫った五輪、パラリンピックに向けて、さらに活動の範囲を広げていくミライトワとソメイティ。今後も幅広くスポーツに挑戦していくという。その活躍の様子は大会公式ホームページの「マスコット活動日誌」で紹介される。