B1中地区首位の新潟アルビレックスBBは6日と7日の第33節、同3位シーホース三河とホームのアオーレ長岡で対戦する。

PG柏木真介(37)が”仕事”をする。新潟は現在3連勝中、その中で柏木は相手の得点源をマークし、スコアメークさせないなど、守備でリズムをつくってきた。三河戦でもキーマンをマークし、流れを新潟に呼び込む。中地区優勝に向けた試合でベテランの真骨頂をみせる。

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いつも通りにリラックスして、柏木は淡々とコートに立つ。前日5日は試合会場のアオーレ長岡で練習した。「試合のコートで練習できるのはいい。毎回やりたい」。この日は走力を要するメニューからは外れ、戦術確認を主体に調整。「順調です」。3日の前節富山グラウジーズ戦(80-66)は、快勝したおかげで、出場時間を13分間にセーブできた。中2日だが疲労はない。

三河はPG熊谷航(22)、SG岡田侑大(20)の若手がスタメンに名を連ねる。1月の前回対戦とは主力が変わった。一方、元日本代表のシューター、SG金丸晃輔(30)は健在。個の能力は高い。「勢いに乗せてはだめ」。柏木は警戒しつつも「駆け引きがありますから」と、にやり。

武器にするのは持ち味のしぶとい守備だ。前節富山戦(3日)では、得点源の1人、SG大塚裕土(31)をマーク。ミスとファウルを重ねさせ、効果的なシュートを打たせなかった。「出だしでバシっとやれば向こうも自信をなくす」。今回も”エース封じ”を遂行する。

三河は旧NBLアイシン時代の06年から11年間在籍した古巣。その間にリーグ戦4回、天皇杯5回の優勝を味わった。残り7試合、柏木の豊富な優勝経験が物を言う。中地区優勝争いは2ゲーム差で追ってくる2位川崎とのマッチレース。第35節にはアウェーで直接対決が控える。「2ゲーム差を守ろうとしたらだめ。3ゲーム差に広げに行く。そのために、まず目の前の相手に勝つ」。最高の結果を得るために、さりげなくチームを支える。【斎藤慎一郎】