【ウィンブルドン=吉松忠弘】ジュニア男子シングルスで、16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が日本男子4大大会シングルス史上初の決勝に進出した。マーティン・ダム(米国)に6-1、0-6、10-8の1時間59分で勝った。

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5本目のマッチポイントで、相手のバックがネットにかかると、望月は何度も両手を突き上げた。「やったーって感じ。ようやく勝ったって」。生みの苦しみだった。最終セット5-2リードで2本、5-3で2本、マッチポイントがあった。それを逃して追いつかれ、7-8でマッチポイントを握られた。相手のミスに救われると、9-8から突き放した。錦織でさえできなかったジュニア4大大会での決勝進出。望月は「1つの大会、1つの試合。満足しないで決勝も頑張りたい」といたって冷静だった。男女を通じて69年の沢松和子以来、日本勢史上2人目の優勝に挑む。