スポーツクライミングの昨季W杯ボルダリング年間女王の野中生萌(みほう、22=XFLAG)が、世界選手権(8月10日開幕、東京都八王子市)で「強いクライマー」を証明する。

21日、都内で行われたイベントに出席。20年東京五輪代表権が懸かる3週間後の大舞台へ向け、「やるべきこともこなし、心身ともに集中出来ている。このチャンスを逃さないようにしたい」と決意を示した。世界選手権ではボルダリング、スピード、リードの「3種複合」で、7位以内の日本勢最上位に入れば東京五輪代表に内定する。今月上旬にはW杯で、自身のスピード日本記録を更新するなど好調を維持する。

知人の柔道男子66キロ級で世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)3連覇を狙う阿部一二三(21=日体大)の精神面の強さに感銘を受けているという。日本発祥の柔道で「自分よりもはるかにプレッシャーを感じているだろうし、相当メンタルが強いなと思う。自分も重圧に打ち勝って、力を出し切りたい」。

スポーツクライミングのゴールは「強いクライマーになること」と決めている。22歳の美女クライマーは、五輪初の金メダルリストになるために強さだけを追求し、まい進する。