世界2位の上地結衣(25=三井住友銀行)が、1日、シングルス2試合をこなし、決勝進出だ。1回戦では同3位のファンクート(オランダ)に6-1、6-3、準決勝では同4位のバウス(オランダ)に6-1、6-3の、ともにストレート勝ち。決勝では同1位のデフロート(オランダ)と対戦する。

上地は、これまでラリーを続けることで、相手の体勢を崩したり、スペースをつくったりする展開力で、女子車いすテニス界でトップを争ってきた。しかし、今大会から「(相手の)時間を奪うのがいい」と、自ら攻撃する速攻を取り入れた。「(攻守の)状況判断や、(ショットの)選択は難しい」。

それも、現在世界女王のデフロートに勝つためだ。対戦成績は、14勝13敗と、まだ上地が1勝リードする。しかし、18年以降は、上地の3勝9敗。だから「デフロートに勝つための戦術」として取り入れた。決勝は「このスタイルを彼女に試すのは初めて」の戦いとなる。

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