B1新潟アルビレックスBBは名古屋ダイヤモンドドルフィンズを70-69で振り切り、今季3勝目を挙げた。

前半、35-26とリードして折り返すと、後半は名古屋の追い上げにあいながらもリードを保った。SG今村佳太(23)、PFラモント・ハミルトン(35)らの得点で逃げ切った。新潟は3日、今季初の連勝を懸けて名古屋Dとリージョンプラザ上越で対戦する。

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勝ち切った。粘る名古屋Dを振り切って、今季3つ目の白星を手にした。

第4Q、残り31秒で70-69と1点差に迫られた。7秒を残し名古屋Dの攻撃。懸命の守備の前に、終了間際の相手のショットが外れた。

第4Q中盤の貯金が効いていた。SF池田雄一(36)が3点シュートを2本連続で決めて勢いをつけ、直後にSG今村がレイアップ。3分40秒が経過した時点で66-55と引き離した。今村はチームの日本人最多15得点で4試合連続2ケタ得点。「2ケタはスタンダードにしないと」。その言葉通りに得点を重ねた。PFラモント・ハミルトン(35)がチーム最多の20得点。決めるたびにスタンドに向かってほえた。

庄司和広監督(45)は「トランディション(攻守の切り替え)と3点シュートに注意」と名古屋Dのストロングポイントを警戒していた。同時に「自分たちでコントロールできるところを、しっかりする」と課題も挙げた。

前節京都戦の2戦目は第3Q途中で16点リードしながら69-71と逆転負け。攻守の切り替えから簡単に得点を許し、要所でリバウンドを奪われて流れを手放した。不用意なターンオーバーで相手につけこまれた。自滅しないことが1つのテーマだった。前半は10個のターンオーバーを犯したが、アシストも10。ボールを動かしながら攻めた。相手のシュート精度が上がらない中でリードを保った。その流れを最後まで続けた。

苦しみながらものにした1戦目。この白星を意味のあるものにするため、連勝が必要になる。【斎藤慎一郎】

○…bjリーグ時代の新潟の主将だった藤原隆充氏(41、現B2群馬育成担当)が動画中継の解説を務めた。昨季で現役を引退し、今回がリーグ戦では初解説。新潟の庄司監督とは旧日本リーグ、スーパーリーグ時代の新潟でチームメートだった。「解説しにくいですね」と笑う。苦戦が続く古巣にはOBとして「悪い時は人のせいにしがちだが、自分を見つめ直し一丸になって乗り越えてほしい」とエールを送った。